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「山口地酒の会」特集二十七〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 季節の長門峡シリーズも最後の2季節、秋と冬を迎えました。 ひやおろし、熱燗、お酒の席で日本酒が注目される季節がやってきました。 岡崎酒造場が展開するのは、ひやおろしの「秋熟」です。 まずはひやおろしの何たるかから始めましょう。冬に搾った日本酒は品質を保持するため一度火入れします。その後、夏を越えて外気とタンク内の温度が同じくらいになった時、再び火入れせず卸すことから名付けられた「ひやおろし」。夏場はタンク内で熟成が進むことで、より深い味わいとなって私たちの前に注がれます。 ちなみに、二回目の火入れをしないのはその風味や味わいを守るため。「夏を越す」というのが大事なキーワードになるひやおろし。ひと夏の期間で育まれた「おいしさ」を楽しめるのは、こういう段階を踏んでいるからなのですね。 「秋熟」は2種類。吟醸は芳香な香りとキレのある味わい。純米酒ではまろ...

山口の夏の旬-食べ物編 特集一 〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 別名「香魚」、その魚は、火をくべて焼き色を付けて食べると、清涼感あふれる風味と共に初夏の訪れを伝えてくれます。 そんなお魚は「アユ」。今回は海から少し離れて内陸の川から旬の味をお届けします。 山口県だと、県内佐波川などで釣り上げることのできるアユ。縄張りを作る習性があるので、真上から釣り糸をたらし、縄張りを荒らす侵入者に対抗する形で釣り上げるそう。 そうして釣り上げたアユの代表的な食べ方は、やっぱり塩焼き。鱗や骨など、魚を食べる時に気になる部分が細かく柔らかいのが特徴なので、串に刺したまま豪快にかぶりつけるのも魅力の1つでしょう。 山の中で収穫できる数少ない魚からでしょうか。様々な地域で保存食として、現在も郷土料理として残っているアユ。山口のお隣島根県益田などでは、アユの内臓を塩辛にした食べ物、「にがうるか」というもがあります。日本酒に合いそうな肴...

「山口地酒の会」特集二十六〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 長門峡の季節シリーズを今回もお届けしたいと思います。 ところで皆さま、これから来る暑い夏、飲んでみたいお酒って何でしょうか? ビールにサワー、炭酸のきいた「のどごし」を楽しめるお酒が頭に浮かぶと思います。 一方で、日本酒、は出てくるでしょうか。実のところ、夏の日本酒は昔、あまり売れていなかったという話を耳にしました。でも今は、各酒蔵から「夏酒」と銘打った日本酒が販売され、「夏こそ日本酒を!」という動きが活発になっているようです。 その味わいは、青を基調とした「夏」の鮮やかさを感じさせる仕上がりです。 後味がすっきりとした味わい、時に氷を入れてオンザロックなんて飲み方も楽しめます。 「長門峡」の夏酒は、低アルコールでスッキリとした味わい、爽快感と夏を感じさせる言葉で表現される味わい。青色のビンがその印象を後押しします。 長門峡だけでなく、「日本名酒協会...

「山口地酒の会」特集二十五〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 前回まで、少し路線を外して、長門峡の果実酒にまつわるあれこれを調べてきました。 今回からは日本酒に戻り、本来のテーマで続けてゆきたいと思います。 長門峡を醸造する岡崎酒造場は、季節ごとに「季節の長門峡」を販売しています。食材だけでなく日本酒まで四季折々で楽しめるとなると、四季のある日本で暮らしていてよかったな、と感じます。まずは1月発売の新酒から。 ここでちょっと中断。新酒とは何でしょうか。漢字から、「何か新しいお酒」ということはわかりますが...ここには、日本酒における「期間」が関係してきます。 例えば学校の1年間は、4月にはじまり、3月に終了します。同じような流れが日本酒の世界にもあります。 それが、7月1日から翌年の6月30日までの1年間です。 そこにはお米原料であるお米の収穫時期が関わっているそうです。 この1年間で市場に流通したお酒のこ...

「山口地酒の会」特集二十四〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 長門峡の岡崎酒造場では3種類のリキュールを定番として販売しています。 「ゆず」「うめ」「だいだい」、どれも山口県で有名な果物ばかり。そんなリキュールと果実に関するあれこれについて調べてみたいと思います。 今回のテーマである萩市で有名なのがダイダイ。またの名をビターオレンジ。また、萩市では夏みかんのことを指す言葉のよう。その歴史は、明治維新後に士族を経済的に救う目的で栽培が奨励されたのがきっかけとのこと。 昭和29年には、夏みかんの花が山口県の県花に選ばれています。日本史と関わりがあるらへんが、歴史のある萩の町とのつながりを感じさせてくれますね。萩市では、「川野ナツダイダイ」などの品種が栽培されているそうです。 リキュールの代表格とも言える梅。梅酒は誰もが飲んだことのある果実酒でしょう。 梅を楽しめる観光地も県内には多数あり、受験の合格祈願で有名な防府...

「山口地酒の会」特集二十三〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 前回調べてみました果実酒のことで、大切なことの1つに「使用する焼酎の濃さ」ということがありました。果実の味や風味を活かせる甲類焼酎の他にも、ブランデーやウォッカなどで漬け込む方法も。高い度数は、果実の味抽出促進と長期間の保存を可能にします。 それでは、日本酒で漬けてみたらどうでしょう。残念ながら、日本酒は焼酎などのように、20度をこえる高い度数の商品はあまり見受けられません。実は酒税法上、日本酒の度数は22度未満と定められているようです。平均値は15~16度とのこと。 果実酒で使用するお酒の度数は20度以上。そんな中でも、度数を20度におさえた「果実酒用」の日本酒も販売されています。 元々糖質や甘い香りを持っている日本酒で漬けると、焼酎では表現しきれない、まろやかでふくよかなうまみを楽しむことができるそう。漬け込む時には、焼酎で漬ける時よりも、氷砂糖...

「山口地酒の会」特集二十二〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 萩の日本酒シリーズは、現在「長門峡」をテーマにブログを更新しています。 「長門峡」を作る岡崎酒造場の商品には、日本酒以外にも大きな特徴があります。 それが、果実酒リキュールの存在です。さらにこれ、日本で初めての日本酒を使ったリキュールになります。少し日本酒からは離れてしまいますが、同社を構成する大事な要素の1つだと思いますので、紹介したいと思います。 まず、果実酒って何でしょうか。今回は家庭などで作られる、一般的な焼酎を使ったものから見てみましょう。調べてみると、ちょっとした酒作りなので、法律との絡みも出てきました。 酒税法上はリキュールとして扱われる果実酒。焼酎甲類に梅など果実を漬け込み、基本的には自己消費で楽しむお酒のこと。販売するとなると、特別な許可が必要みたいですね。 使用する甲類焼酎は35度以上がおすすめのよう。酒税法上、20度以上の物を使...

「山口地酒の会」特集二十一〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 前回、精米歩合のお話しでひたすら磨く内容にしました。その中で、1つ気になることが出てきました。それが、「削られたお米の行方」です。 精米歩合50%なら半分は削っている日本酒作り。日本酒を作る上では雑味など、味わいに悪影響をもたらすものですが、様々なものに転用されているそう。 代表的なもの食用として。その1つ、「米ぬか」は精米歩合によって種類が異なるそう。 90%以下だと漬物や飼料に使われる「赤ぬか」 85%以下だと飼料や肥料に使われる「中ぬか」 75%以下だと菓子や飼料に使われる「白にか」 60%以下だと和菓子や米焼酎に使われる「上白ぬか」 食用として以外だと、「のり」など接着剤としての役割を担うこともあります。その行き先は花火工場。打ち上げ後土にかえる、自然素材の糊として重宝されているそう。 最後に、たくさん削ったお酒(大吟醸酒など)があまり削ってい...

「山口地酒の会」特集二十〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 日本酒作りに欠かせない工程の1つに、「米を磨く」作業があります。 お米をどれだけ磨いたかを表す言葉は「精米歩合」と呼びます。ここでの数字は、「磨いた後に残っているお米の割合」となります。 大吟醸、吟醸など、長門峡の銘柄でも様々な種類が販売されていますが、その区別する1つの基準、精米歩合を今回は見てみましょう。 ちなみに、精米歩合100%はいわゆる「玄米」で全く削っていない状態、90%で白米の状態です。 80%、食用にも酒用にも向かない状態。 70%、すっきりとした飲み口のお酒になります。 60%、果物のような香りが出始めます。吟醸・純米吟醸酒の目安はここ。 50%、純米吟醸・大吟醸酒の目安。ちなみに、40%くらいまでは香りに変化はあるが、それ以上磨いてもあまり差は出てこないという意見もあります。 磨く技術が高ければ高いほど、香りの良い日本酒を作れる、とい...

「山口地酒の会」特集十九〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。 「長門峡(ちょうもんきょう)」、これから当ブログのテーマになる言葉です。山口県を代表する観光地であると同時に、山口県産日本酒の銘柄でもあります。お酒の話の前に、まずは名前の方からひも解いてみましょう。 県中央付近の山口市から日本海に面する萩市、この2つの市境にある渓谷が長門峡です。春夏は川の流れと渓谷の緑色を求めてお客さんが立ち寄り、秋は紅葉を目当てにカメラを持った人々が集います。冬は雪化粧した姿を見せてくれます。 そんな自然公園から車で40分ほど。県北部を流れる阿武川の流域に、今回の主人公「長門峡」を作る「㈲岡崎酒造場」はあります。大正13年の創業で、年間生産量は600石。長門峡は9割が地元で消費されるため、県外で味わえる機会はそんなに多くないそうです。 日本酒以外にも取り扱うのは、当店の定番メニューでも取り扱う果実酒。日本初の日本酒リキュールです。名...

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