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【山口の食】山口のもつ鍋「とんちゃん鍋」

「とんちゃん鍋」は下関独自のモツ鍋のことです。   博多市のもつなべ鍋ととんちゃん鍋の違いは、「鍋料理になっているかどうか」にあります。   その理由は、博多で食べられるもつ鍋の場合は、「鍋料理」として提供しているお店が多い為です。   しっかりとした、深みのあるスープで、その中に「もつ」や「野菜」がたくさん入っていて、栄養満点。おつまみにもなります。   だしでしっかりと煮立たせた鍋料理なので大勢で囲んで食べられます。     一方で、下関付近で食べられる、とんちゃん鍋は、やや深みのある鉄板を使っての調理が特徴です。   鍋料理と言うよりも火を使った料理に近いです。   その鉄板の上に、もつや野菜などの多くの具材をたくさん乗せていきます。   そのまま火をかけてグツグツ煮ていく焼肉のような料理です...

【山口の食】山口の特産「夏みかん」

山口県の萩市には変わった名物があります。   それは「夏みかん丸漬け」です。夏みかんを丸々使った和菓子です。   山口県の夏ミカンは、明治の獅子と呼ばれる人たちが愛したミカンです。   あの、幕末の志士、高杉晋作も愛したと言われています。   このミカンの聖地である萩市では、ミカンを丸々使ったお菓子の「夏蜜柑丸漬」が有名です。   「夏蜜柑丸漬」は、数量限定で販売されるとても貴重な和菓子です。   ただ作り方は簡単です。   ミカンの中身をくりぬき、皮だけを残した状態にします。   それから、くりぬいた中身と、羊羹の元を混ぜて、ミカンの中に流し込みます。   固められた洋館とミカンの風味が入り乱れた甘酸っぱくて、果実たっぷりのお菓子です。   見た目のインパクトは強く、なんといっても、厚い...

【山口料理】山口のソウルフード「バリそば」

皿うどんといえば、どんな料理を想像しますか。 パリッとした麺にトロッとしたあんかけが乗っているのが特徴の料理です。 長崎県の名物にもなっていますね。 それに似た料理が、山口県で食べられるのです。 世間では、マイナー料理ですが、「バリそば」と呼ばれて人々から愛されています。 今やバリそばは、山口が誇るソウルフードになっています。 バリそばの歴史は浅く、太平洋戦争の後に台湾料理をヒントにして作られたのが、バリそば原型と言われています。 その発祥の店は、山口市の「春来軒」と言われます。 しかし今では山口市に春来軒という看板を掲げる店は複数あり、元祖、本店などの店があるものの、山口市大内にある本店がそのルーツであると言われているそうです。 バリそばの名前の由来はとても簡単です。 焼いた麺に、野菜たっぷりのさらっとした鶏ガラスープがかかっていて、焼麺を食べたときに「バリバリ」...

【山口の食】山口の特産「秋穂車エビ」

山口県ののどかな瀬戸内海の海には、最高の車エビが獲れるのを知っていますか?   この車エビは地元の人々から「秋穂車エビ」と呼ばれていて地元の人のみならず観光客からも楽しまれている食材です。   この高級なエビは山口県の南部に位置する秋穂町の付近でよく取れることで知られています。 ※秋穂は「アイホ」と読みます   山口県の秋保町付近には、秋穂車エビが食べ放題のお店もが多数あります。   瀬戸内海の海を眺めながら食べる車エビは絶品です。     では、なぜ秋穂町は、車エビの産地なのでしょうか。   実は、秋穂町は昔から、「塩田の跡地」だったのです。   そのため、車えびの養殖が始めやすかったことが挙げられます。   それを聞き付けて多くの養殖業者の人が集まり盛んになったのです。   また、車エ...

【山口の食】山口の特産「無角和牛」

山口県には豊富なグルメがたくさんあります。   その中でも、特に変わったグルメと話題なのが「無角和牛」です。   日本には近江牛、神戸牛、松坂牛を始めとするたくさんの和牛があります。   無角和牛はその名の通り、「角のない牛」です。   国内でも珍しい品種の牛で、この山口県のみで飼育されています。   また、そのほとんどの無角和牛が「無角和牛の里」で飼育されているということです。   無角和牛の特徴は、肉が柔らかくて風味があることです。   老若男女問わず「美味しい」と思わせる牛肉です。   毛色は黒単色で、体高は120cm、体重は450kg程度です。     無角和牛の歴史は浅く、始まりは大正時代。   アバディーンアンガス種の血統をもつ種雄牛「子雀号」が山口県の阿武郡大井村(...

【山口料理】山口の郷土料理「岩国寿司」

山口県の岩国市にはちょっと変わった、ちらし寿司があります。それが「岩国寿司」です。 岩国寿司とは、山口県岩国市周辺で作られる押し寿司の一種です。 別名を「殿様寿司」とも言います。 これは昔、岩国城内で食べられていた歴史から、「殿様寿司」と言われるようになったとのこと。 では、岩国寿司とはなんなのでしょうか。 岩国寿司の特徴は、何と言っても「できあがった押し寿司を一人前ずつに切り食べること」です。 そのため、一度に数十人の人が食べることができます。 錦糸卵などの具材で、彩られて食べるので、見た目はちらし寿司のようです。 あとからエビなどを乗せることもあります。 岩国寿司は通常の押し寿司と異なる作り方をします。 サワラやアジなどの生魚の身をほぐして混ぜ込んだ酢飯を用意します。 その上に春菊や蓮根、椎茸、錦糸卵などを乗せる。 これを何層にも重ね、サンドイッチ状にして、...

【日本酒】東洋美人 純米大吟醸

山口県は日本酒がたくさん製造されている地域です。   特に島根県との県境にある萩市という地域では、日本酒造りが盛んに行われています。   日本酒にはいろいろな種類があります。   純米酒や大吟醸など製法によって名前が変わります。   中には純米大吟醸と呼ばれている種類もあり、純米大吟醸の中でも萩市でよく知られているのが「東洋美人」という日本酒です。   使用している米は「山田錦」で、萩市内では比較的よく用いられている酒米です。   酒米の中でも全国一の生産量を誇ります。香味が良いことが特徴です。     日本酒には飲み口というのがあり、大きく甘口や辛口に分けられます。   純米吟醸酒の東洋美人は、かなり辛くなっていることから「大辛口」という表現を用いています。   塩辛みが強い料理におすす...

【山口料理】山口の名産「ういろう」

皆様は「ういろう」を召し上がったことはありますでしょうか。 ういろうは蒸し菓子で、お茶屋さんでお煎茶と一緒に食べるとおいしいですよね。 「ういろうと言えば名古屋名物」という方は多いと思います。 実は山口県でもういろうが名産品として売られています。 特に有名になったのが名古屋なのですが、実はういろうの発祥は山口県とも言われているのです。 山口県のういろうは、室町時代に秋津治郎作という人が製法を考案したとも言われています。 他の地域で売られているういろうは、江戸時代の後期や明治になってからとなっています。 名古屋名物のういろうは、うるち米から作られている米粉が原料になっています。 一方、山口県のういろうは、わらびの粉を使用しています。 わらび粉は、山菜のわらびの根をすりつぶしたり、乾かしたりして取り出したでんぷんのことを言います。 作り方は、わらびの粉に適量の砂糖やあん...

【山口料理】山口の名産「雲丹飯」

「雲丹」と言えば、日本人であれば誰もが知っている高級食材です。 そう「雲丹」とは「ウニ」のことです。 定番の食べ方と言えば、軍艦巻きや雲丹丼などですが、「雲丹飯」をご存知でしょうか? もしかしたら、「雲丹丼」をイメージされる方もいるかもしれません。 雲丹丼というのは、ご飯の上に生の雲丹を直接載せて食べます。 それに対して雲丹飯というのは、ご飯と一緒に雲丹も炊いてしまうのが特徴です。 ご飯と一緒に炊いた物が雲丹飯、ご飯だけ別に炊いて、食べる直前に雲丹を乗せたのが雲丹丼です。 雲丹の名産地と言えば、北海道が有名ですし、青森県や岩手県の三陸沖の雲丹も有名でしょう。 実は山口県の萩市周辺も、雲丹の産地となっているのです。 そのため、よく雲丹が食べられているのですが、雲丹飯というのはこの地方の名物となっています。 雲丹丼や雲丹の軍艦巻きなどに比べて、萩周辺の雲丹飯は比較的安い値段...

【山口料理】山口の名産「糂汰味噌」

山口県は北部と西部が長門と呼ばれている地方で、南部や東部は周防と呼ばれている地域でした。 周防と呼ばれている地域は比較的気候も温暖で、瀬戸内海に面しているのが特徴です。 そんな周防と呼ばれている地域の南側には、比較的大きな島があり、周防大島と呼ばれています。 周防大島は名前の通り島なので、周りを瀬戸内海に囲まれています。 もちろん名物は瀬戸内海の海の幸になるのですが、それだけが名物名産品なのではありません。 周防大島には「糂汰味噌」と呼ばれている名産品があり、別名「五斗味噌」とも呼ばれています。 なぜこのような呼び方をしているのかというと、糂汰味噌には5つの原材料を使用しているからです。 その5つというのは「ぬか」「米麹」「大豆」「酒粕」「塩」です。 この5つを一斗ずつ使用していることから、五斗味噌という呼び方があるのです。 かなり歴史のある味噌であり、いろいろな料理に利...

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