「山口地酒の会」特集十七〜別邸福の花浜松町〜
こんにちは、別邸 福の花です。
八千代の商品ラインナップを見てみると、「にごり酒」というのがあります。
他の無色透明な日本酒と比べて、遠目からでもわかる白く「にごった」お酒は、他の商品とどんなところが違うのでしょう。今回はそんな「にごり酒」のお話しです。
「おり」
にごり酒を語る上で、とっても大切なワードです。漢字では「澱」と書きます。
段階仕込みのところでお話をしましたが、日本酒は醪(もろみ)を搾る作業があります。この時、目の粗い袋を使って搾ると、醪のなかにある白濁した部分が搾ったお酒の中に含まれます。この白濁の正体が「おり」で、にごり酒の特徴である、白色はおりを多く含ませることで誕生します。
それでは、「おり」とは何でしょうか。
これは、日本酒の原料でありお米・米麹や酵母などで、普通の日本酒よりも米の味を強く感じることができます。しばらく置いておくと、おりは沈殿してしまうので、飲む時はよく振ってからグラスに注ぎましょう。
日本酒の米を味わえるにごり酒。最近では、これに何かを混ぜて、カクテルのように楽しむ動きも出てきています。牛乳などと混ぜて、「和カクテル」と呼んだりするそうです。
お米の味はにごり酒に使われる酒米によってさまざまでしょう。お米の特徴に合わせた飲み方を考えると、今まで以上に飲み方の幅が広がる、そんな可能性を秘めているのが「にごり酒」なのかもしれませんね。