別邸福の花浜松町の「空間」(その十)
「別邸 福の花」が取り揃えるお飲み物も、その多くが山口の地もの。
古民家を思わせる魅力的な個室に、お料理に加えて、県内各地から集った地酒が揃った時、「別邸 福の花」の空間は完成することでしょう。
今回は、そんなお酒のお話しです。
まずは果実酒。山口県産で一番取扱いが多い果物は「みかん」。そこに、いよかんなどかんきつ類が続きます。「長門峡のみかん酒」は、士族救済のため栽培を始め、のちに全国の「かおり百選」に選ばれた萩市のみかんを使用。
梅酒の「梅のかおり」は、梅の名所として有名な防府(ほうふ)市から。日本三大神で学問の神様菅原の道真をまつる「防府天満宮」は梅の季節になると16種類1100本の梅が咲き誇ります。
宇部市で栽培された「黄金千貫」を使った芋焼酎「長州侍」は、同市市民団体「長州芋侍士の会」がはじまり。農水省の6次産業化の認定を受けた経験も持ちます。米焼酎「寝太郎」は山陽小野田市から。ウイスキー市場に一石を投じるため作られたという一品です。
「寝太郎」の蔵元、永山酒造産のワインも並びます。遅摘ぶどうを使った「山口ワイン 遅摘ハートラベル」は500mlの飲みきりサイズでどうぞ。
クラフトビールは山口市から。今年6月から台湾への輸出も始まった「山口地ビール」のテーマは「食事と一緒に楽しむビール造り」。山口の味を世界へ伝える急先鋒の1つです。
そして最後に、「別邸 福の花」自慢の日本酒たち。岩国市の「獺祭」と「雁木」、周南市の「原田」に、ここまで何回か紹介した永山酒造の「山猿」が揃います。
山口が生んだ様々なお酒を口にして、産地のことを知ると、浜松町にいながら山口県を小旅行できそう。それは豊富な品揃えの「別邸 福の花」の空間だからできること。
今回で10回に渡った「空間」の連載は終了します。少しでも「別邸 福の花」を紹介できたら幸いです。ここまで、ご清読ありがとうございました。