別邸福の花浜松町の「空間」(その六)
山口県長門市に、「ながと俵山農場」という養鶏場があります。
今から6年前、広さ500平米のこの場所で、年間2000羽の養鶏が始まりました。
実はこの農場、「別邸 福の花」を運営するベアーズコーポレーション直営の農場です。
まだ規模は小さいですが現在、同社の各店舗で食べられる鶏料理の一部を出荷しています。
今回は、「別邸 梅の花」の看板料理の1つでもある、山口の「鶏」についてご紹介。
平飼いでのびのびと育てられる鶏の主な産地は、日本海と中国山地に囲まれた農業漁業が盛んな長門市。
養鶏飼料の中で最もコストのかかる「魚粕」が名物仙崎かまぼこの副産物として容易に手に入ったため、古くから農家の副業として普及してきました。
また、海と山に囲まれた自然豊かな環境は、同時に鶏特有の疫病を防疫する役目も果たします。
「ながと俵山農場」で養鶏されるのは、1997年末、地元農協と生産者が手を組み確立した100%完全無農薬飼育の山口県産地鶏である「長州どり」。
鶏の飼育に関わる様々な規約を厳守できる生産者との契約を経て飼育される、本物の味わいを楽しめます。
そのテーマは「安心・安全」です。抗生物質や合成抗菌剤を一切飼料に使わない、独自の飼料をひなから成長まで全期間投与することで実現しました。
そんな飼料にはさらなる工夫があります。それは、タイム・セージ・ローズマリーと3種類のハーブがブレンドされていること。
ハーブに含まれる薬効が化学物質を使わなくても健康で病気に強い鶏を育てます。
「生産者の顔が見える関係」、自社農場の設置はより美味しく、そして安全な食べ物を提供するための第一歩。
「別邸 福の花」は美味しさと共に「安心・安全」な料理を楽しめる、そんな空間でありたいと思います。