【山口料理】山口の郷土料理「岩国寿司」
山口県の岩国市にはちょっと変わった、ちらし寿司があります。それが「岩国寿司」です。
岩国寿司とは、山口県岩国市周辺で作られる押し寿司の一種です。
別名を「殿様寿司」とも言います。
これは昔、岩国城内で食べられていた歴史から、「殿様寿司」と言われるようになったとのこと。
では、岩国寿司とはなんなのでしょうか。
岩国寿司の特徴は、何と言っても「できあがった押し寿司を一人前ずつに切り食べること」です。
そのため、一度に数十人の人が食べることができます。
錦糸卵などの具材で、彩られて食べるので、見た目はちらし寿司のようです。
あとからエビなどを乗せることもあります。
岩国寿司は通常の押し寿司と異なる作り方をします。
サワラやアジなどの生魚の身をほぐして混ぜ込んだ酢飯を用意します。
その上に春菊や蓮根、椎茸、錦糸卵などを乗せる。
これを何層にも重ね、サンドイッチ状にして、重石で押し固め、木枠を抜いて、一人前サイズに切り分ける作り方が一般的です。
この「豪快な作り方」は、岩国寿司ならではと言っていいでしょう。
特別めずらしい味がするわけではないけれど、どこか懐かしくほっとするおふくろの味がします。
300年以上も前からずっと錦帯橋を守り続けてきた、岩国の人たちが錦帯橋を愛するのと同じ気持ちでずっと守り続けてきた郷土の味です。
岩国に行かれた際はぜひ一度お試しください。