「山口地酒の会」特集十〜別邸福の花浜松町〜
こんにちは、別邸 福の花です。
今回紹介中の「東洋美人」。前の会で書いたように、酒米は有名な「山田錦」を使っています。でも調べてみると、他の酒米も登場します。
それが、「雄町」という酒米です。読み方は、「おまち」で、主な産地は岡山県です。山田錦などと共に、4大酒米に数えられます。
160センチの背丈を誇るこの酒米は、倒れやすく病気に弱いことから、「幻の酒米」と呼ばれた時期もあったそう。作付面積3ヘクタールだった昭和48年から、550ヘクタール程度まで広がったのは平成27年のこと。その背景には、県全体で取り組んだ作付面積拡大の動きがあったそう。
比較的災害が少なく、温暖な気候も手伝い、栽培に適していたのが岡山県。今では生産の95パーセントが同県産です。純国産で最古の純血種である雄町は、安政6年(1859年)に地元の農家が発見。明治時代に県の推奨品種に採用され、昭和初期には、「品評会で評価されるには雄町でないと」と呼ばれるほど評価されてきました。
雄町を使ったお酒の最大の特徴は、「あらゆる料理と相性が良い」ということ。
その味は、「丸みのあるふくよかな味」と例えられます。また、昔からあるお米ならではの野性味のある味もファンを増やすきっかけになったそうです。
「オマチスト」、雄町に魅了された愛飲者の方々はこう呼ばれるそうです。他の投与美人とは少し違ったおいしさを楽しめる一杯を楽しんでみてはいかがでしょう。