別邸福の花浜松町の「空間」(その八)
「福」という言葉になぞり、山口では「フク」と呼ばれる河豚。
「やまぐち山海の恵み 別邸 福の花」でも、前回までの鶏料理と並び、その空間を彩る看板メニューです。
今回は、そんなフクの歴史を少しだけご紹介。
種類によって様々な場所に毒を持つふくは、かつて長い間公には食せない食材でした。
その理由は朝鮮出兵時、その毒が豊臣軍で多くの兵士を中毒死させたこと。この出来事にご立腹した豊臣秀吉は、「河豚食禁食例」を発布。
その後明治時代まで、「フクを食べると罰せられる」歴史が続きます。
その歴史を動かしたのが、初代内閣総理大臣、伊藤博文です。
在任中、下関を訪ねた時の海はあいにくの大時化で漁に出られない状況。その時、宿泊していた旅館は打ち首覚悟でフクを総理に提供します。
かつて...
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