こんにちは、別邸福の花です。
前回に引き続き日本海の海の幸をご紹介します。
45秒・時速70キロ・100~200メートル
当ブログではあまり使ったことのない、早さを表現するこれらの数字。
この3つに共通する魚が、夏場の日本海をにぎわせます。
それが、今回の主人公、トビウオ。
推定45秒間、時速70キロメートルで、平均して100~200メートルの距離を水中から離れて飛ぶお魚。さらに、海面から10メートルほどの高さまで飛び上がることもできます。
その体は、「飛ぶ」ことに特化しています。食べた餌を早く体外に出すための排出器官をもっており、体を常に軽くできる特殊な設計のその体には胃がないそう。このような体になったのは、外敵から身を守るためとのこと。
たんぱくな白身のお刺身は、そんな運動量の多さと無駄な脂肪などを蓄えない体質からきているのでしょう。たたきやなめろうなどの食べ方もおいしいそうです。
脂肪含有量がわずか1パーセントという特性を活かして、ひもの作りの原料にも重宝するとびうお。一方でたんぱく質の量が多く、干している間に熟成がすすむのもポイント。山口県ではありませんが、有名なくさやの原料にもなりそうです。
幼いころ、空を飛ぶ魚として子供心をくすぐったトビウオ。その生態を知ると、食べる時もよりおいしく感じられそうですね。
http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/27-tobiuo.html
http://www.jf-ymg.or.jp/zukan/tobiuo.htm