こんにちは、別邸福の花です。
前回に引き続き日本海の海の幸をご紹介します。
45秒・時速70キロ・100~200メートル
当ブログではあまり使ったことのない、早さを表現するこれらの数字。
この3つに共通する魚が、夏場の日本海をにぎわせます。
それが、今回の主人公、トビウオ。
推定45秒間、時速70キロメートルで、平均して100~200メートルの距離を水中から離れて飛ぶお魚。さらに、海面から10メートルほどの高さまで飛び上がることもできます。
その体は、「飛ぶ」ことに特化しています。食べた餌を早く体外に出すための排出器官をもっており、体を常に軽くできる特殊な設計のその体には胃がないそう。このような体になったのは、外敵から身を守るためとのこと。
たんぱくな白身のお刺身は、そんな運動量の多さと無駄な脂肪などを蓄えない体質からきているのでしょう。たたきやなめろうなどの食べ方もおいしいそうです。
脂肪含有量がわずか1パーセントという特性を活かして、ひもの作りの原料にも重宝するとびうお。一方でたんぱく質の量が多く、干している間に熟成がすすむのもポイント。山口県ではありませんが、有名なくさやの原料にもなりそうです。
幼いころ、空を飛ぶ魚として子供心をくすぐったトビウオ。その生態を知ると、食べる時もよりおいしく感じられそうですね。
http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/27-tobiuo.html
http://www.jf-ymg.or.jp/zukan/tobiuo.htm
2017/05/19 | 未分類 山口の夏の旬‐食べ物編 特集四~別邸福の花浜松町~
こんにちは、別邸福の花です。
全国各地で地元商品のブランド化が積極的に行われる今日このごろ。
山口県でも、「やまぐちブランド」という制度があります。
これは、山口県農林水産物需要拡大協議会が設けているもので、県内で生産される農林水産物および主な原材料が山口県産100パーセントの加工品を解消に、味や品質を重視した独自の基準を設けて厳選して、県内外へ積極的に発信するブランドのこと。
現在、79の商品が登録されています。前置きが長くなりましたが、今回の主人公はここに登録されている8種類の水産物の1つ、「いさき」です。とれる海域は日本海です。
主な生息地は東北より南で水深100メートルほどの場所に生息。夜行性で夜になると餌を求めて浮かび上がるのを一本釣りしたりしています。主な漁場は日本海側、萩市や長門市。平成24年には、全国で漁獲高が2位になったことも。・
漁獲高の高い長門市仙崎では、とれたてのイサキを背開きにしたあと、一夜干しして食べるのが産地ならではのおいしさ。元々は漁師の家庭料理だというこの食べ方。作るとき、のど元がオレンジ色に染まっているのが旬のサインだそう。また、皮がおいしいとのこと。やまぐちブランドの認定基準にも皮が整っているかも含まれているので納得です。
もちろん旬はどんな食べ方でもオッケー。せっかく食べるのだから、様々な食べ方で旬のイサキを楽しみたいところですね。
http://www.senzakisakana.com/category/shokutext/pdf/haru/isaki.pdf
http://www.buchiuma-y.net/brand/suisan/isaki.html
http://www.jf-ymg.or.jp/zukan/isaki.htm
2017/05/18 | 未分類 山口の夏の旬‐食べ物編ー特集二~別邸福の花浜松町~
こんにちは、別邸福の花です。
標高8848メートル、世界最高峰の山エベレスト。
水深10911メートル、世界で最も深いマリアナ海溝の最深部。
世界最大の動物はシロナガスクジラ。
いつもとは少し違う書き方で、「世界一」を書いてみました。実は今回紹介する夏の旬は、少しだけですが、世界一を噛んでいるお魚さんです。
「スズキ目」
魚類だけでなく脊椎動物の中で、最も多くの種類を数える「目」の代表魚の1つが、今回紹介する「スズキ」です。私たち日本人に「鈴木」の名字が多いのと同じように、お魚の世界でも大所帯なのは何かの偶然でしょうか。前置きが長くなりましたが、瀬戸内海側西部で見られます。
成長するにつれて名前が変わる出世魚なスズキ。淡白な白い身は、「すすぎ洗いしたようなきれいな身」に由来するほど。
そんなスズキの食べ方は、「洗い」はいかがでしょうか。いったんさばいて食べやすいサイズに切り分けたスズキを氷水で締め、さらに水の勢いで余計な油をそぎ落とす食べ方です。2つの過程を通ることで、臭みのない白身魚の味を活かした料理になります。
ほかにも、洋風ならムニエルなど白身魚の定番として様々な食べ方ができるスズキ。
お酒の肴としても、少しさっぱりとした一杯と一緒にどうぞ。
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