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2017/05/17 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十七〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
季節の長門峡シリーズも最後の2季節、秋と冬を迎えました。
ひやおろし、熱燗、お酒の席で日本酒が注目される季節がやってきました。

岡崎酒造場が展開するのは、ひやおろしの「秋熟」です。

まずはひやおろしの何たるかから始めましょう。冬に搾った日本酒は品質を保持するため一度火入れします。その後、夏を越えて外気とタンク内の温度が同じくらいになった時、再び火入れせず卸すことから名付けられた「ひやおろし」。夏場はタンク内で熟成が進むことで、より深い味わいとなって私たちの前に注がれます。

ちなみに、二回目の火入れをしないのはその風味や味わいを守るため。「夏を越す」というのが大事なキーワードになるひやおろし。ひと夏の期間で育まれた「おいしさ」を楽しめるのは、こういう段階を踏んでいるからなのですね。

「秋熟」は2種類。吟醸は芳香な香りとキレのある味わい。純米酒ではまろやかさが加わっています。どちらも日本酒度は+なので端麗な辛口に仕上がっています。

日本酒の、長門峡の熟成を味わえるひやおろしは、ちょっと肌寒くなってきた時期にぜひ楽しんで欲しい一杯だと思います。

長らく続きました、長門峡シリーズも今回が最終回。
同時に、今回のイベントに登場する3種類の紹介記事がこれにて終了になります。
長い間ご愛読、ありがとうございました。続きはぜひ、イベント会場で皆さまの舌と雰囲気で味わってください。今後とも「別邸 福の花」をよろしくお願いします。

2017/05/17 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十六〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
長門峡の季節シリーズを今回もお届けしたいと思います。

ところで皆さま、これから来る暑い夏、飲んでみたいお酒って何でしょうか?
ビールにサワー、炭酸のきいた「のどごし」を楽しめるお酒が頭に浮かぶと思います。
一方で、日本酒、は出てくるでしょうか。実のところ、夏の日本酒は昔、あまり売れていなかったという話を耳にしました。でも今は、各酒蔵から「夏酒」と銘打った日本酒が販売され、「夏こそ日本酒を!」という動きが活発になっているようです。

その味わいは、青を基調とした「夏」の鮮やかさを感じさせる仕上がりです。
後味がすっきりとした味わい、時に氷を入れてオンザロックなんて飲み方も楽しめます。
「長門峡」の夏酒は、低アルコールでスッキリとした味わい、爽快感と夏を感じさせる言葉で表現される味わい。青色のビンがその印象を後押しします。

長門峡だけでなく、「日本名酒協会」も注目する夏酒の動き。
昨年、「The夏酒」シリーズと銘打ったキャンペーンを開催しています。
夏らしい味わいに加えて、従来から夏場におすすめしてきた「夏の生酒」に新たな要素を追加しました。それが、「常温でも保存できる」ということ。「冷蔵庫に入らない」というお客様の声を参考にしました。各酒蔵、夏を意識した素敵なラベルも魅力的。

これからの季節、そんな「夏」を意識した日本酒を片手に夏らしいこと、してみてはいかがですか?

2017/05/16 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十五〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
前回まで、少し路線を外して、長門峡の果実酒にまつわるあれこれを調べてきました。
今回からは日本酒に戻り、本来のテーマで続けてゆきたいと思います。

長門峡を醸造する岡崎酒造場は、季節ごとに「季節の長門峡」を販売しています。食材だけでなく日本酒まで四季折々で楽しめるとなると、四季のある日本で暮らしていてよかったな、と感じます。まずは1月発売の新酒から。

ここでちょっと中断。新酒とは何でしょうか。漢字から、「何か新しいお酒」ということはわかりますが...ここには、日本酒における「期間」が関係してきます。

例えば学校の1年間は、4月にはじまり、3月に終了します。同じような流れが日本酒の世界にもあります。

それが、7月1日から翌年の6月30日までの1年間です。
そこにはお米原料であるお米の収穫時期が関わっているそうです。

この1年間で市場に流通したお酒のことを「新酒」と呼びます。
そして、この期間を過ぎると、お酒は「古酒」と呼ばれるそうです。

長門峡の新酒は、そのおいしさを楽しんでもらえるよう、生酒のスタイルを採用しています。品質を保つために行われる「火入れ」を行っていないその一杯は、日本酒の味を楽しむのに最適な飲み方です。ぜひ、冷蔵庫でしっかりと冷やして、その味を楽しんでください。

2017/05/15 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十四〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
長門峡の岡崎酒造場では3種類のリキュールを定番として販売しています。
「ゆず」「うめ」「だいだい」、どれも山口県で有名な果物ばかり。そんなリキュールと果実に関するあれこれについて調べてみたいと思います。

今回のテーマである萩市で有名なのがダイダイ。またの名をビターオレンジ。また、萩市では夏みかんのことを指す言葉のよう。その歴史は、明治維新後に士族を経済的に救う目的で栽培が奨励されたのがきっかけとのこと。

昭和29年には、夏みかんの花が山口県の県花に選ばれています。日本史と関わりがあるらへんが、歴史のある萩の町とのつながりを感じさせてくれますね。萩市では、「川野ナツダイダイ」などの品種が栽培されているそうです。

リキュールの代表格とも言える梅。梅酒は誰もが飲んだことのある果実酒でしょう。
梅を楽しめる観光地も県内には多数あり、受験の合格祈願で有名な防府天満宮は、梅まつりが開催されるなど梅どころとして有名。

夏みかんと同様、かんきつ系が有名な山口県の果実。ゆずもその1つで、萩市では「長門ゆずきち」という品種も栽培されています。ゆずとカボスを混ぜたような、さっぱりとした酸味が特徴だそう。

リキュールを通して、踏み込んでみました山口の果実の世界。日本酒で漬けることで、より一層味わい豊かなお酒へ変わってゆくのですね。

2017/05/12 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十三〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
前回調べてみました果実酒のことで、大切なことの1つに「使用する焼酎の濃さ」ということがありました。果実の味や風味を活かせる甲類焼酎の他にも、ブランデーやウォッカなどで漬け込む方法も。高い度数は、果実の味抽出促進と長期間の保存を可能にします。

それでは、日本酒で漬けてみたらどうでしょう。残念ながら、日本酒は焼酎などのように、20度をこえる高い度数の商品はあまり見受けられません。実は酒税法上、日本酒の度数は22度未満と定められているようです。平均値は15~16度とのこと。

果実酒で使用するお酒の度数は20度以上。そんな中でも、度数を20度におさえた「果実酒用」の日本酒も販売されています。

元々糖質や甘い香りを持っている日本酒で漬けると、焼酎では表現しきれない、まろやかでふくよかなうまみを楽しむことができるそう。漬け込む時には、焼酎で漬ける時よりも、氷砂糖を少なめにするとよいみたい。ちなみに、氷砂糖は純度が高く味に良い影響をもたらすそう。また、果実の成分抽出も促進します。

駆け足ですが日本酒で作った果実酒を調べてみました。法律に度数や管理面など、果実酒作りにはいろいろ考えないといけない部分があるようです。まして業務用ならなおさらでしょう。次回からは、長門峡の果実酒を見てみたいと思います。

2017/05/11 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十二〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
萩の日本酒シリーズは、現在「長門峡」をテーマにブログを更新しています。

「長門峡」を作る岡崎酒造場の商品には、日本酒以外にも大きな特徴があります。
それが、果実酒リキュールの存在です。さらにこれ、日本で初めての日本酒を使ったリキュールになります。少し日本酒からは離れてしまいますが、同社を構成する大事な要素の1つだと思いますので、紹介したいと思います。

まず、果実酒って何でしょうか。今回は家庭などで作られる、一般的な焼酎を使ったものから見てみましょう。調べてみると、ちょっとした酒作りなので、法律との絡みも出てきました。
酒税法上はリキュールとして扱われる果実酒。焼酎甲類に梅など果実を漬け込み、基本的には自己消費で楽しむお酒のこと。販売するとなると、特別な許可が必要みたいですね。

使用する甲類焼酎は35度以上がおすすめのよう。酒税法上、20度以上の物を使わないとダメだとか。ちなみに、高い度数の焼酎を使うことで、果実のエキスが出やすくなり、長期の保存や熟成が可能になるそう。高い度数の焼酎を使っても、果実から出る水分で割られ、出来上がりの度数は低くなるそうです。

うれしいことに、日本は四季折々でおいしい果物があるので、季節ごとに漬け込む楽しみもあります。ただ調べてみると、ブドウや穀物など、「(酒税法上)果実酒にしてはいけないもの」もあるとのこと。果実酒と法の絡みが深いことに驚きです。

今回はあくまで、「ご家庭で果実酒を作って個人消費する場合」に沿って書いてみました。お店で出す場合、その他状況によって酒税法との絡みは変化してきますので、ご確認を。

2017/05/10 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十一〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。

前回、精米歩合のお話しでひたすら磨く内容にしました。その中で、1つ気になることが出てきました。それが、「削られたお米の行方」です。
精米歩合50%なら半分は削っている日本酒作り。日本酒を作る上では雑味など、味わいに悪影響をもたらすものですが、様々なものに転用されているそう。
代表的なもの食用として。その1つ、「米ぬか」は精米歩合によって種類が異なるそう。
90%以下だと漬物や飼料に使われる「赤ぬか」
85%以下だと飼料や肥料に使われる「中ぬか」
75%以下だと菓子や飼料に使われる「白にか」
60%以下だと和菓子や米焼酎に使われる「上白ぬか」

食用として以外だと、「のり」など接着剤としての役割を担うこともあります。その行き先は花火工場。打ち上げ後土にかえる、自然素材の糊として重宝されているそう。
最後に、たくさん削ったお酒(大吟醸酒など)があまり削っていないお酒(普通酒など)より高いことについて。もちろん、酒作りにかかる手間もありますが、加えて副産物の処理費用も含まれているそうです。
こうして見ると、酒作りは様々な角度に広がりをもっているのですね。最後まで使い切る少し「エコ」な世界を垣間見ました。

2017/05/9 | 日本酒 「山口地酒の会」特集二十〜別邸福の花浜松町〜

こんにちは、別邸福の花です。
日本酒作りに欠かせない工程の1つに、「米を磨く」作業があります。
お米をどれだけ磨いたかを表す言葉は「精米歩合」と呼びます。ここでの数字は、「磨いた後に残っているお米の割合」となります。
大吟醸、吟醸など、長門峡の銘柄でも様々な種類が販売されていますが、その区別する1つの基準、精米歩合を今回は見てみましょう。

ちなみに、精米歩合100%はいわゆる「玄米」で全く削っていない状態、90%で白米の状態です。
80%、食用にも酒用にも向かない状態。
70%、すっきりとした飲み口のお酒になります。
60%、果物のような香りが出始めます。吟醸・純米吟醸酒の目安はここ。
50%、純米吟醸・大吟醸酒の目安。ちなみに、40%くらいまでは香りに変化はあるが、それ以上磨いてもあまり差は出てこないという意見もあります。
磨く技術が高ければ高いほど、香りの良い日本酒を作れる、ということ。現代では、精米歩合10%という驚愕の数字も登場しているとか。しかし、日本酒のおいしさの基準は香りだけではないので、様々な精米歩合のお酒を飲んでみて、違いを楽しむ飲み方も楽しいもの。肴も、味わいによって変わってくるでしょうしね。

2016/10/28 | 日本酒 【山口の誇る地酒】別邸福の花浜松町が推す「雁木」(その一)

サクラが市花で、クスノキが市木、レンコン、白ヘビなどが有名で、
 
お城や観音水車でかまるくん、そして、錦帯橋という名所がある街…。
 
それが、山口県岩国市。
 
山口県の東部、広島県との県境にあります。中国地方の中心地である広島市までは約35kmという立地なので、広島のベッドタウンの役割も果たしています。
 
9つ穴があり「見通しが良い」と。縁起物で多く使われるのが「岩国れんこん」。
 
官民一体となって保護に取り組む「岩国の白ヘビ」は、国の天然記念物。
 
地元特産の杉で作られた、直径12メートルの「観音水車かまるくん」は、元日本一の水車だそう。
 
そして、市のHPのトップにも出てくる国の文化財、錦帯橋。
 
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かつて城下町岩国を二分していた錦川をつなぐ「流されない橋」を目指して建てられたアーチ橋。そしてこの川は、瀬戸内海へ近つくと、
 
今津川と門前川という2つの川に分岐します。
 
その一方である、「今津川」のほとりに建つのが、今回の主人公、「雁木」を作る酒造「八百新酒造」です。ただひたすらに、
 
「純米酒」作りを続ける作り酒屋の歴史は、明治10年、この街から始まりました。
 
これから8回に渡り、日本酒「雁木」の周りにある様々なことを取り上げて、この一杯、この一本を紹介したいと思います。

やまぐち山海の恵み
別邸 福の花 浜松町店

《営業時間》
月~金
ランチ 11:30~14:15
ディナー 17:00~22:00